30歳目前、恋愛を諦めかけた私が救われた一言

29歳の誕生日を過ぎた頃から、
私はなぜか、恋愛のことを考えるのが怖くなりました。

「30歳目前」という言葉が、
想像以上に重たかったのです。

特別な失恋があったわけでも、
大きな出来事があったわけでもありません。
ただ、気づけば長く恋愛から遠ざかっていて、
その事実をどう受け止めたらいいのか分からなくなっていました。

「まだ大丈夫」と言われるほど、苦しくなった

周りに不安を打ち明けると、
決まって返ってくる言葉がありました。

「まだ29でしょ?全然大丈夫だよ」
「30なんて、まだ若いじゃん」

もちろん、励まそうとしてくれているのは分かります。
でも、その言葉を聞くたびに、
なぜか心が置いていかれるような気がしました。

「大丈夫って、何を根拠に?」
「もし何も起きなかったら?」

そんなことを口に出せるはずもなく、
私は「そうだよね」と笑って話を終わらせていました。

諦めたほうが楽なんじゃないか、と思い始めた

その頃の私は、
恋愛に希望を持つこと自体が、
少ししんどくなっていました。

期待して、
また何も起きなかったら落ち込む。
その繰り返しに疲れてしまったのです。

「もう、恋愛はいいかな」
「一人で生きていく覚悟をしたほうが楽かも」

そう思うことで、
自分を守ろうとしていました。

でも本音では、
完全に諦めきれていなかった。

だからこそ、
その中途半端な気持ちが、
いちばん苦しかったのだと思います。

誰にも言えなかった本当の不安

一番怖かったのは、
「このまま何も起きないかもしれない」
という想像でした。

30歳になって、
35歳になって、
それでも一人だったらどうしよう。

考えないようにしても、
夜になると、その不安だけが静かに浮かんできます。

でもその不安を、
そのまま誰かに話す勇気はありませんでした。

「重いと思われそう」
「ネガティブすぎると思われそう」

そうやって、
ずっと一人で抱えていました。

救われたのは、意外な一言だった

ある夜、
どうしても気持ちが整理できなくて、
初めて“恋愛の悩みとして”
自分の状況を話したことがあります。

長々と説明したあと、
返ってきたのは、
とてもシンプルな言葉でした。

「諦めかけてる今の気持ちも、無理ないと思いますよ」

その一言を聞いた瞬間、
なぜか涙が出そうになりました。

励ましでも、
前向きな言葉でもありません。

ただ、
今の私の状態を、そのまま認めてくれた
それだけだったのに。

「頑張らなくていい」と言われた意味

続けて言われたのは、こんな言葉でした。

「今は、恋愛を頑張らなくていい時期なのかもしれませんね」
「諦めたくなっている自分も、守ろうとしているだけだと思います」

私はずっと、
「頑張れない自分=ダメ」
だと思っていました。

でもその言葉で、
「頑張れない=疲れている」
という見方が、初めて浮かんだのです。

何かが変わったわけじゃないけれど

その一言を聞いたからといって、
すぐに恋が始まったわけではありません。

生活も、
出会いの数も、
何一つ変わっていません。

でも、
自分に向ける言葉が変わりました。

「まだ何もできていない私」ではなく、
「今、立ち止まっている私」。

その違いは、
思っていた以上に大きかったのです。

諦めかけた時期があったからこそ

今振り返ると、
あの「諦めかけた時期」は、
無駄な時間ではありませんでした。

むしろ、
自分を追い込みすぎていたことに
気づくための時間だったと思います。

恋愛を諦めたくなった自分を、
否定しなかったからこそ、
少しずつ心が回復していった。

それが、
次の流れにつながっていったのだと思います。

30歳目前で不安になっているあなたへ

もし今、
30歳が近づいてきて、
恋愛を諦めかけているなら。

その気持ちは、
弱さでも、負けでもありません。

ただ、
頑張りすぎてきた証です。

無理に前向きにならなくていい。
無理に希望を持たなくていい。

「諦めかけている自分」を
一度、そのまま認めてあげてください。

最後に

30歳目前のあの夜、
私を救ったのは、
「大丈夫」という言葉ではありませんでした。

「その気持ち、無理ないですよ」
という、たった一言。

誰かに否定されなかったことで、
私は初めて、
自分を否定しなくていいんだと思えたのです。

あなたにも、
そんな一言に出会える夜があります。

この場所は、
諦めかけた気持ちも、
そのまま置いていっていい場所です。

焦らなくていい。
あなたの時間は、ちゃんと流れています。

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