「何かしなきゃ」
「動かないと、このまま何も起きない気がする」
出会いがない時期が続くと、
そんな焦りが常に頭の片隅にありました。
周りは前に進んでいるように見えるのに、
自分だけが同じ場所に立ち尽くしているような感覚。
立ち止まっていること自体が、
悪いことのように思えていたのです。
動けない自分を、ずっと責めていた
当時の私は、
「出会いがない=行動が足りない」
と、どこかで決めつけていました。
もっと外に出なきゃ。
もっと人に会わなきゃ。
もっと頑張らなきゃ。
でも正直なところ、
そんな気力はほとんど残っていませんでした。
仕事が終わると疲れていて、
休日は休むことで精一杯。
無理に予定を入れても、
心はまったく動かない。
それなのに、
動けない自分を
「怠けている」「本気じゃない」
と責め続けていました。
「今は動かなくていい」と言われた瞬間
あるとき、
そんな状態をそのまま話す機会がありました。
出会いがないこと。
動かなきゃと思うほど苦しくなること。
でも、どうしても動けないこと。
一通り話し終えたあと、
返ってきた言葉は、意外なものでした。
「今は、動かなくていい時期なんだと思いますよ」
その瞬間、
胸の奥がふっと緩んだのを覚えています。
励ましでも、
背中を押す言葉でもありません。
ただ、
今の私の状態を、そのまま肯定された
そんな感覚でした。
「動かなくていい=諦め」ではなかった
最初は少し戸惑いました。
「動かなくていいって、
諦めるってことじゃないの?」
「このままでいいって、甘えじゃない?」
でも、その言葉には、
私が思っていたような意味は含まれていませんでした。
今は、
無理にエネルギーを使う時期じゃない。
心が回復するのを待っている段階。
動かないことは、
何もしないことではなく、
整えている時間だと教えてもらったのです。
ずっと、自分にムチを打ち続けていた
振り返ると、
私はずっと自分を追い立てていました。
「頑張れない私」はダメ。
「前向きじゃない私」は遅れている。
「動けない私」は価値がない。
そんなふうに、
自分に厳しい言葉ばかりを
投げ続けていたのだと思います。
「今は動かなくていい」
という言葉は、
その流れを一度、止めてくれました。
心が軽くなると、見え方が変わった
その日から、
何かが劇的に変わったわけではありません。
出会いが増えたわけでも、
恋が始まったわけでもない。
でも、
「動かなきゃ」という
あの重たい焦りが、少し薄れました。
動いていない自分を見ても、
以前ほど責めなくなった。
それだけで、
日常が少し楽に感じられるようになったのです。
無理に動いていた頃の恋愛
思い返すと、
過去にうまくいかなかった恋愛の多くは、
「動かなきゃ」と焦っていた時期でした。
本当は疲れているのに、
予定を詰め込んで。
心が追いついていないのに、
無理に人と会って。
結果、
相手のことをちゃんと感じられなかったり、
違和感を見過ごしてしまったり。
「動くこと」自体が目的になっていたのだと思います。
動かない時間は、何もしていない時間じゃない
「今は動かなくていい」と言われて、
初めて気づいたことがあります。
動いていない間も、
心の中ではいろいろなことが起きている。
過去の恋愛を振り返ったり、
自分の本音に気づいたり、
本当に求めているものを考えたり。
それは、
次に誰かと向き合うための
大切な準備だったのかもしれません。
タイミングは、自分で作るものじゃない
恋愛は、
努力すれば必ず結果が出るものではありません。
どんなに行動しても、
噛み合わない時期はあります。
逆に、
何もしていないように見えるときに、
ふと流れが変わることもある。
「今は動かなくていい」という言葉は、
自分を信じることを
思い出させてくれました。
今、動けずにいるあなたへ
もし今、
「動かなきゃ」と思いながら、
どうしても動けずにいるなら。
それは、
あなたが怠けているからでも、
本気じゃないからでもありません。
ただ、
今は立ち止まる必要があるだけ。
動かない時間は、
遅れている時間ではありません。
整えている時間です。
最後に
「今は動かなくていい」
この言葉に救われたのは、
未来を諦めたからではありません。
むしろ、
未来を信じる余裕を
取り戻せたからだと思います。
焦らなくていい。
比べなくていい。
あなたのペースで、
流れはちゃんと動いていきます。
この場所は、
立ち止まっている自分を
そっと休ませていい場所です。
あなたの心が、
少し軽くなりますように。
